青春時代の「カースト恐怖」を的確に
余すことなく、陰惨に、トラウマ的に描いた一冊。
(無神経でハデな体育会系グループが、あの時代の勝ち組です)
いや、「大人の社会」も所詮はその延長で大して変わらないか・・・。
妙に空気を読んで気づかいしてしまう人間は「損」なのかも。
「高圧的恐怖支配に人間はなすすべがない」「慣れることもない」
「味方さえ奪われてしまう」・・・生まれ持った能力や性質で「格差」は生まれます。
ゾッとするような「現実のどうしようもない恐怖」です。
(教師すら味方しないシーンは身の毛がよだちました)
心無い人間も、読むと人間らしい心を持てるかも?傑作です。
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ともだち刑 (講談社文庫 あ 95-2) 文庫 – 2008/4/15
雨宮 処凛
(著)
少女たちのあやうい心に迫るリアル・ノベル「ともだち」という関係が脆くも崩れ去るとき、残酷な心理劇が始まる。最も多感な年頃の少女たちの心を見つめ、人間関係のあやうい緊張を切なく描いた長編小説。
- 本の長さ163ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/4/15
- ISBN-104062760169
- ISBN-13978-4062760164
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/4/15)
- 発売日 : 2008/4/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 163ページ
- ISBN-10 : 4062760169
- ISBN-13 : 978-4062760164
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,335,819位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年4月16日に日本でレビュー済み
読んでいてとてもスリリングだった。作者の人間心理に対する洞察力、そしてそれを余す所なく書ききった筆力に感心した。そして私は自分の中学校時代を思い出した。あの年頃のナイーブさ、閉息感が喚起された。
2005年4月10日に日本でレビュー済み
装丁が美しく、飾っておきたくなる本。内容に関しては、妙なリアル感が息苦しさを誘うほど。但し、好き嫌いははっきり別れると思う。
雨宮さんファンは、ぜひ一読を。
雨宮さんファンは、ぜひ一読を。
2005年11月4日に日本でレビュー済み
男から見ると女同士というのは本当に不思議な世界だった。
男が比較的ストレートに関係を作るのに対して、
女同士には理解しがたい不思議な感情が渦巻いているよう。
いつも一緒にいて、おそろいのファッションで、
トイレにだって固まって誘い合わせていくくせに、
そのなかから一人が欠けていると、
よくもまあこんなにと思うほど、悪口が出る出る。
女同士の関係というのは恐ろしいなあと思ったしだい。
さて、『ともだち刑』だけれど、そんな関係が描かれている。
バレー部でなかのよい2年生3人の女子生徒。
地方都市の中で、それなりに生活を楽しみ、学校を楽しんでいる。
そこに一人の異端が入ってくる。垢抜けていて目立つ存在。
『わたし』はその人を『あなた』と呼び、にあこがれ、同化しようとする。
そんな『あなた』と『わたし』の関係が主題だ。
とかくありがちな立場の逆転、小さな裏切りや欺瞞、
そうしたあらゆることが起こり、もとからの人間関係は破壊され
いつの間にか『あなた』によって『わたし』はいじめられることとなる。
『わたし』の語る『あなた』は魅力的ではあるが、どこかゆがんでいる。
この物語は『わたし』のどうしようもないほどの醜さと身勝手さを描く。
『あなた』とわたし』は同じひとつのものでしかないのだ。
男が比較的ストレートに関係を作るのに対して、
女同士には理解しがたい不思議な感情が渦巻いているよう。
いつも一緒にいて、おそろいのファッションで、
トイレにだって固まって誘い合わせていくくせに、
そのなかから一人が欠けていると、
よくもまあこんなにと思うほど、悪口が出る出る。
女同士の関係というのは恐ろしいなあと思ったしだい。
さて、『ともだち刑』だけれど、そんな関係が描かれている。
バレー部でなかのよい2年生3人の女子生徒。
地方都市の中で、それなりに生活を楽しみ、学校を楽しんでいる。
そこに一人の異端が入ってくる。垢抜けていて目立つ存在。
『わたし』はその人を『あなた』と呼び、にあこがれ、同化しようとする。
そんな『あなた』と『わたし』の関係が主題だ。
とかくありがちな立場の逆転、小さな裏切りや欺瞞、
そうしたあらゆることが起こり、もとからの人間関係は破壊され
いつの間にか『あなた』によって『わたし』はいじめられることとなる。
『わたし』の語る『あなた』は魅力的ではあるが、どこかゆがんでいる。
この物語は『わたし』のどうしようもないほどの醜さと身勝手さを描く。
『あなた』とわたし』は同じひとつのものでしかないのだ。